筋膜？姿勢？【歪み】ってそもそも何？

【心と体のエステ】
月に一度のメンテナンスサロン　jur.(ジュアー)
筋膜バランスセラピストのゆかです。

最近「筋膜リリース」という言葉を耳にする機会が増えてきています。
大手メディア・本からの情報だけでなく、整体・スポーツ・医療・エステ・ヨガ・スポーツジムなど様々な分野で注目されている美容と健康な体を作るカギとなり、一般の私たちでもセルフケアができるものになります。

筋肉が体を動かすことはご存じだと思いますが、この筋肉の動きを連動させるのが「筋膜」。「筋膜」とは全身に張り巡らされているネットで、どんな行動・姿勢・生活においても体をバランスよく司る、身体にとっての絶対になくてはならないもの。

この筋膜は身体の歪みとも関係しています。
カウンセリングをしていると「猫背かも…」「骨盤が歪んでいると言われたことある」「Ｏ脚なんです」と、お客様自身で感じている方が大半です。

では、なぜ「体の歪み」を気にした方が良いのか？

そんなお話を今日はしていきますね！

なぜ体は歪む？

私がセラピスト（エステティシャン）になってから約１０年・・・
多くのお客様を担当させて頂きましたが、実はほとんどの方が何かしらの体の歪みを持っています。

日常生活のルーティン・無意識な癖から身体の歪みが起こると知っている方も増えてきたかと思います。ですが、そもそも実は歪むような体の作りになっていた？！（私も“ある本”と出会い、この疑問にものすごく合点があって嬉しかったです♪）

さて質問です。
トラック競技はなぜ左周りなのでしょうか？

これについては色々な諸説があります。
■体の左側に心臓があるため、体の左側に重心がかかりやすく、反時計回りの方が走りやすい
■聞き手が右手の人が多いため、左足で踏み込むことが多く、重心を支えて進行方向が決めやすい
■欧米では左から右に文章をかくため、左から右に視線を動かす方が自然だった
など言われていますが、どちらにしても人体構造が関わってくるのが分かりますね！

今まで無意識にトラック競技は反時計回りで行っていましたが、時計周りだとやりづらそうですね・・・(‘_’)　こういったこともあり、二足歩行である私たちの大事な足の若干の体の使い方の違いが、年数を重ねるにつれて「自然と体の歪み」を作り出しているのです。

もちろん個人差はありますし、姿勢を完璧にする必要はないかと思います。
ただ、自分にとって正しい姿勢に近いナチュラルボディ（筋膜のバランスが良い体）にしていきたいですね！！！

歪みは日常生活の姿勢・癖からくる？

先ほどお話したように「体の構造上」、身体（筋膜）の歪みは自然と起こりやすいです。
ただ、これもまた”筋肉”だけの話ではないのです。

毎日の仕事、座り方、カバンの持ち方、利き手や効き目などいろんなことも関係しますが、実は内臓が関係していた？！

私自身、女性専門のプライベートエステサロンで勤務してきました。女性のお客様の多くが、背中のある部分が共通してものすごく硬いのが気になっていたのです。「これってなんだろう」とずっと気になっていました。

実は筋肉・筋膜の癒着だけでなく、筋膜を介して内臓との関係もあったのです。
特に肝臓と腎臓との関係性は密接で、体の中のことが筋膜をつつながり体の外にまで現れているのです。

肝臓といえば、お酒！というイメージが強いですが、肝臓も腎臓も過剰飲酒だけでなく・食べすぎ・ストレスなどの精神的な原因からも疲れやすくなります。普段目立った姿勢の癖がない方でも、こういったことが体に現れて自然と体の歪みにつながっていることもあるのです。

病気と歪みの関係性

病気も体の歪みと関係してきます。
遺伝だったり、食生活、血管、神経など要因は色々と考えられます。ですが、ちょっと何かしらの持病・怪我のある方は身体に歪みのある傾向が。

例えば・・・私が担当したことのあるお客様のお話をしますね。

乳がんだったお客様

10年前に乳がんになったけど、完治したお客様。右脇のリンパ切除と、右の乳房再建手術を受けられていました。それから元気になって体重が増えてしまったから痩せたいとご来店して下さいました。
この方は手術歴があったため、組織・筋膜の修復の関係で体の歪みが生じ、デコルテの硬さが左右で異なっていたり、おへその位置が右上に引っ張られているような感じが見られました。

へバーデン結節のお客様

もともと肩こりでお悩みだったお客様が、久しぶりのご来店。数か月間お会いしない間に、お仕事を始められたそうでものすごく疲労が溜まっていました。

お話を伺うと、立ちっぱなしで手先をずっと使う仕事とのこと。仕事を始めて数か月、家に帰るとぐったりするくらいの体の疲労と、その後に指のしびれ・痛みを伴うへバーデン結節を患ったそうです。

もともと重い肩こりがあったお客様だったため、肩の高さも左右で違い、肩甲骨の柔軟性も弱く、ものすごいむくみもみられました。上半身と下半身で体質が異なるような歪みが見られました。

五十肩で腕が上がらないお客様

慢性的な肩こりが続き、ついに頭痛が頻繁に起こる毎日。お薬を飲む生活が続いていたけど、その後「筋膜トリガーポイント注射」を保険で数回受けに行ってたそうです。だけど、ふと「これからも薬・注射に頼る生活でいいのか」と思いご来店。

元々筋肉質で、長年のデスクワーク作業。どれだけでも筋膜が癒着・捻じれが起こりやすいのですが、頭痛薬を常習化していたこともあり体の硬さが際立っていました。

まず体の歪みをチェックしよう

筋膜・筋肉からくる姿勢の歪み。
皆さん無意識で起こっていることなので、客観的に見てもらう必要性があります。
まずは、自分自身と見つめなおすことが大切です。

ダイエット中でキレイに痩せたい方、運動・スポーツのパフォーマンスを上げたい方、毎日体を軽く生き生きと健康に過ごしたい方、どんな方でも「筋膜」を見つめなおしてみて下さいね！